管理解説書

fs diskfree

目的

ディレクトリーまたはファイルを格納している区画についての情報を表示します。

構文

fs diskfree [-path <dir/file path>+]  [-help]
   
fs df [-p <dir/file path>+]  [-h]
   
fs di [-p <dir/file path>+]  [-h]

構文

fs diskfree コマンドは、指定されたディレクトリーまたはファイルを含むボリュームを格納している区画についての情報を書式設定し、表示します。この情報には、サイズや現在のスペースの使用量が含まれます。

ボリューム自体の情報を表示するには、fs コマンドを使用します。fs examine および fs quota コマンドを使用しても同様にボリュームの情報を表示できます。

注意

区画に関するコマンド出力の統計が、常にそれに対応する標準 UNIX の df コマンドの出力値と一致するわけではありません。このコマンドによって報告された統計は、キャッシュ・マネージャーがその周波数での区画情報のために、ファイル・サーバーをポーリングするため、最高 5 分経過している可能性があるからです。一部のオペレーティング・システムでも、df コマンドが報告する区画サイズに、このコマンドによる計算に含まれない予約スペースが含まれてしまい、約 10% 多く報告される場合があります。

オプション

-path
出力を作成する区画に常駐しているファイルまたはディレクトリーを指定します。部分的なパス名は、現行作業ディレクトリーに相対するものと解釈され、この引き数が省略された場合にもデフォルト値となります。

-help
このコマンドのオンライン・ヘルプを出力します。これ以外の有効なオプションはすべて無視されます。

出力

出力は、各ファイルまたはディレクトリーを格納するボリュームおよび区画について、次の情報を報告します。

ボリューム名
ボリュームの名前

kbytes
区画の合計サイズを KB で表示

used
区画に使用された KB 数

avail
区画で使用可能な KB 数

%used
区画に使用されている合計スペースのパーセンテージ (used 統計を kbytes 統計で割り、100 を掛けたもの)

%used 統計値が 90% より大きい場合には、右端に文字列 <<WARNING のマークが付けられます。

ボリュームが読み取り専用のボリュームである場合には、出力には、そのボリュームを格納する 1 つの区画 (一般的には、優先ランクが低いファイル・サーバー・マシンにある区画) だけに関する情報が含まれます。出力がどのマシンを示しているのかを検証するには、vos listvldb コマンドを使用してボリュームの位置をリストし、vos partinfo コマンドを使用してそれぞれのサイズを表示してください。

次の例では、ボリューム user.smith および sun4x_56.bin を格納している区画に対する出力を表示しています。

   % fs diskfree -path /afs/abc.com/usr/smith /afs/abc.com/sun4x_56/bin
   Volume Name     kbytes  used     avail     %used
   user.smith     4177920 3841258  336662       92% <<WARNING
   sun4x_56.bin   4423680 3174500 1249180       72%
   

必要となる特権

発行者は、 -path 引き数で命名されたファイルまたはディレクトリーを格納するボリュームのルート・ディレクトリーの ACL で、およびパス名でその前に置かれる各ディレクトリーの ACL で、 l (検索) アクセス権が必要です。

関連情報

fs examine


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